とんぶり
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とんぶり [2021/01/08 14:41] – 作成 moepapa | とんぶり [2024/01/14 22:06] (現在) – moepapa | ||
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畑のキャビア、野のキャビアなどと呼ばれる、 | 畑のキャビア、野のキャビアなどと呼ばれる、 | ||
- | プチプチ食感のたまらない | + | プチプチ食感のたまらない食材(?)の一種、 |
- | とんぶり | + | **とんぶり** |
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+ | です。 | ||
+ | こちら、なかなか珍しい食材で、 | ||
+ | 普通のスーパーなどで目にすることはそうは無いかと思われますが、 | ||
+ | その独特食感で、ファンも多かったりします。 | ||
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+ | まずは、そんなとんぶりとはなにか、 | ||
+ | あたりから。 | ||
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+ | とんぶりは、アカザ科ホウキギ属の一年草であるホウキギ(学名Bassia scoparia (L.) A.J.Scott (synonym Kochia scoparia (L.) Schrad.)ホウキソウ、ホウキグサ)の成熟果実を加熱加工した物の、日本語での名称である。日本では古来、民間療法で用いる生薬の一つであったが、現代では日本文化における食品の一つとして用いられることが多くなった。 | ||
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- | こちら、 | + | 食品としての「とんぶり」の由来は、箒の材料とするためにホウキギを広く民間で栽培していた近世の日本にて、飢饉に瀕した出羽国の米代川流域(現・秋田県比内地方)に暮らす民がその果実をなんとか工夫して食べることに迫られ、加工したのが始まりとされる。以後、これが当地域の特産物として定着し、現在、国内で商品としてとんぶりを継続して生産・出荷している産地は大館市のみと言われている。 |
- | かんかいとは、氷下魚(コマイ)という魚を干したもので、干物のことをこう呼ぶ他、氷下魚自体も、北海道では「かんかい」とも呼びます。 | + | |
- | 干した物をそのまま、あるいは焼いてからマヨネーズ醤油や一味唐辛子をつけて食べます。 | + | |
- | 北海道以外ではなかなか食べられないものですが、 | + | ---- |
- | 都心などでも北海道郷土料理のお店や、北海道物産展などで目にすることも。 | + | |
+ | とんぶりの生産方法は以下の通り。 | ||
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+ | ホウキギの成熟した実をコンバイン等で収穫。 | ||
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+ | 1週間ほど天日や乾燥機で乾燥させる。 | ||
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+ | 乾燥した実を釜で十分に煮て、24時間湯温でふやかす。 | ||
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+ | 実を揉んで果皮(外皮)を取り除き、脱水する。 | ||
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+ | 直径1~2mm程度の粒状で、味は無味無臭だが、プチプチとした歯触りを楽しむ食材として使われることが多く、「畑のキャビア」とも呼ばれる。 | ||
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+ | とんぶりはなかなか主役とはなりませんが、 | ||
+ | その食感や風味で料理にアクセントをつけて、より食生活を豊かにしてくれたりします。 | ||
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とんぶり.1610084479.txt.gz · 最終更新: 2021/01/08 14:41 by moepapa